天気が悪くなると関節が痛くなるのはなぜか
令和初の台風が近づいてきていますね。
よく、
膝が痛むから天気悪くなってくるかも...
とか言いませんか?
なぜなんだろうか?というお話です。
いろいろ説はありますが、結論を言いますと
「関節の中の圧が高まるから」です。
関節はなにで出来ているのか
関節が痛い〜と言うものの、関節ってなんでしょう。
関節はご存知のとおり骨と骨との連結部分です。
関節にもいくつか種類がありますが、膝や肩や背骨など多くの関節はこのようになっています。
滑膜という膜で囲まれた袋のようになっているんですね。
そしてその袋は滑液(かつえき)という潤滑液で満たされています。
滑液が少なかったり、うまく働かなかったりすると軟骨のすり減りや、いたみにつながります。
ちなみに一説によると、荷重の9割以上をこの滑液の力で支えているという研究もあり、一般的にはマイナーな存在ですがとても大切なものなのです。(骨で支えているのは荷重のうちたった3%なのだとか。)
ちなみのちなみに、関節の本質は滑液を含むこの空間にあるのだと個人的には考えています。
生物の発生からみても、骨の発生より前にこの空間があり、この空間なしに骨は存在し得ないのです。
関節の中の圧力と外の圧力の関係
そのことからも分かるように、袋の中の液体からは内から外へ向かって一定の圧力がはたらいています。
一方で外から内に向かっては大気圧がはたらいています。
低気圧が近づいて雨が降りそうになると、大気圧は低くなります。
そうすると関節の中の圧が相対的に高くなります。
健康な関節だと、周辺の組織に柔軟性があり、滑液の吸収の仕組みも上手く働くので痛みはでませんが、
以前の怪我や老化により周辺の組織が硬くなっていたりすると関節の中の圧が周辺組織を圧迫し、血流も悪くなり、痛みや重くなる感覚が生じるのです。
天気に左右されないためには
天気に左右されない関節にするには、普段から関節の周りをやわらかくしておくことです。
痛くなってからさするのではなく、
普段からさするようにして皮膚や筋肉をやわらかくしたり、ストレッチをしたり、
少しずつを毎日やる事が大事です。
やわらかくするポイントは部位によって違いますが、
例えば膝であれば
膝の後ろ側や、内側の少し上のところを軽くほぐしたり、
足から膝へ付く筋肉があるので足首をやわらかくしたり、つま先立ちをしたりなども効果的です。
梅雨ももう少しでしょうか。
雨の日も快適にすごせるように毎日少しずつやれると良いと思います。
諸説あるとはおもいますが、ストレッチをする意味、からだをやわらかくする意味が少し変わるのではないでしょうか?
少しでもお役に立てれば幸いです。